エクオールが肌を若返らせるって本当なの?
エクオールにはアンチエイジング効果があるとされ、これが肌を若返らせるといわれています。
腸内細菌が作り出す物質の中に、肌の老化と関連する「エクオール」という物質があります。このエクオールという物質は、女性にとってとっても大事な物質なんです。
大事なエクオールは女性ホルモンの代わりとなって働いてくれます。40歳を超えるとシワやシミやたるみなど肌トラブルが急増します。
年齢とともに体内で肌のハリやつやに必要なコラーゲンが作りさせなくなります。これが肌トラブルの原因なんですよ。
肌老化を止めてくれるエクオール
肌の老化を食い止めてくれるエクオールは体内で作り出せることが分かってきました。そこには腸内環境も関わってきます。
腸内細菌は善玉菌・悪玉菌により、健康であったり病気がちになったり、太りやすかったり痩せやすかったりといろいろと関係性が深く、できるだけ善玉菌を増やし腸内環境をより良い状態に保ことが大事になってきます。
腸内環境は100人いれば100通りの腸内環境があるくらい、人によって状態が異なるんです。
体調によって、多少は変化していくことはあっても、もともと持っている腸内細菌の種類自体が変わるわけではないんです。
病気がちな人や太りやすい体質も腸内環境に委ねられて部分が少なからずあるという事です。
女性にとって何よりも気になる、肌の老化に効果的なエクオールという物質ですが、誰でも腸内で作り出されるわけではないようです。
日本人で、エクオールを腸内で作り出せる人は2人に1人程度なんです。中国や台湾なども同じくらいの比率ですが欧米では5人に1人程度と一気に下がってしまいます。
実は、この差は食生活にヒントがあるんです。エクオールを腸内で作り出せる女性ほど、肌の老化が遅く年齢の割に肌がツヤツヤスベスベしているんです。
あなたの周りに実年齢より肌がツヤツヤスベスベな女性はいませんか?
肌の老化を食い止めるエクオール!アンチエイジング効果がある?
腸内細菌が作り出すエクオールは、肌だけではなく、更年期障害の症状であるホットフラッシュや骨密度の低下などを防ぐ働きがあります。
エクオールが多彩な効果を発揮するのは、女性ホルモンと似た構造を持っているからなんです。
更年期になると女性ホルモンの分泌が低下し様々な症状が現れます。エクオールは女性ホルモンの代わりとして働いて補ってくれます。
そんなエクオールは大豆イソフラボンの仲間なんですが、大豆そのものには含まれてはいません。大豆に含まれるイソフラボンを腸内細菌が変化させることで生まれるんです。
大豆を食べることで、腸内細菌がスーパーイソフラボンに変えて効果が増大します。
でも、日本人の多くは大豆製品を毎日でなくとも1週間に最低1回は食べているはずです。みそ汁・納豆・豆腐・醤油など、何かしら食べているはずですよね。
それなのにどうして?と思いませんか?肌の老化は日々進んで、どんなに肌のお手入れをしていても、気が付けば目尻や口元のシワが目立ち始めた。
大豆を食べるだけではエクオールが作り出せないのです。大豆イソフラボンを摂取しても美容効果・アンチエイジング効果は望めないんです。なぜなら大豆イソフラボンが、そのままエストロゲンに似た働きをするわけではないからです。
摂取した大豆イソフラボンは腸内で代謝され、そのタイミングでエクオールという物質が生成され、このエクオールが女性ホルモンと同じ働きをしてくれるんです。
肌のシワを改善する「エクオール」の原料は大豆です。大豆を意識して食べる事と腸内環境を整えて腸内細菌がエクオールを作り出しやすい環境を作りましょう。
「エクオール」が女性の肌にどんな影響を及ぼすか
腸内細菌が作り出す「エクオール」が女性の肌にどんな影響を及ぼすかと言う実験も行われました。
実験対象は50代から60代の目尻の小じわが気になる女性約90名。
エクオールが入った錠剤を3か月間服用してもらった結果、シワが浅くなったという結果が出ました。
肌老化が早く目尻の小じわにお悩みなら、もしかすると腸内細菌でエクオールが作り出せていないかもしれません。
調査によるとエクオールを作り出せる人は、日本人のおよそ2人に1人なんです。
若い世代はエクオールを作り出せない!?
エクオールを生成できるのは、10代20代の方より、40代50代60代の女性のほうが割合が高いと言われています。
10代でエクオールを生成できる割合は27%ですが、50代になると43%、70代は52%と10代の2倍近くに生成できます。これは食生活が起因しているのではないかと考えられています。
エクオールを作り出す豆類の摂取量は60代が最も多く、若い世代なるにしたがって食べる量は減っています。豆類摂取の目安は1日76gから100gと厚生労働省が2000年に発表しています。
かなり以前から日本人は豆類の摂取量が減っていることがわかります。エクオール産生菌を維持するためには、毎日の食事にもっと大豆を取り入れることが必要だということを理解できたと思います。
腸内細菌のえさとなる食物繊維や乳酸菌なども年齢が高くなるほど摂取する率も高くなります。若い世代と比較すると1日5g程度となります。
たった5g程度ですが軽く考えてはいけませんよ。なんとなんとレタス1個分の食物繊維に相当する量なんですよ。
食物繊維や乳酸菌、発酵食品を意識して食べることで腸内でエクオールを生成できる環境を作り出しましょう
ただし、誰もがエクオールを作り出せるわけではないんです。問題はエクオールを作り出せる腸内細菌を持っているかどうかと言うことです。
あなたの腸内細菌がエクオールを作り出せるかどうかを尿検査でチェックできます。
ヘルスケアシステムズの「ソイチェック」という検査キットがあります。夜に豆腐や納豆などの大豆製品を食べて、翌朝の尿を採取しキットを郵送してください。
後日検査結果が送られてくるとのこと。気になる方は試してみても面白いかもしれません。