便秘は遺伝?便秘体質は母親から受け継いでいる?
便秘でお腹がスッキリしない日々を過ごしている。お母さんもおばあちゃんも、あなたと同じように便秘ではありませんか?もしかするとあなたの便秘体質は遺伝かもしれません。
もし、お母さんもおばあちゃんも便秘なら遺伝の可能性は大いにあります。このままなら将来あなたの子供も便秘で苦しむかもしれません。
でも、安心して下さい。実は便秘が遺伝する科学的根拠は一切ありません。
では、なぜ親子で便秘になってしまうのかというと、生活習慣によるところが大きいとされています。
家族の生活習慣は似通っていて、子供が小さければ親とほぼ同じ生活習慣になります。食習慣や運動習慣など影響が大きいのです。
野菜よりも肉類中心の食生活や、運動をほとんどしないのであれば子供も同じような食習慣と運動習慣になります。
野菜類中心の食事、普段から歩く習慣がある家庭だと便秘に悩む事はほとんどなく、健康的な生活を送ることができます。
スタイルのいい母親の子供はあまり太っていませんよね。ちょっとぽっちゃりしたお母さんの子供は、お母さんに似てぽっちゃりしていることが多くありませんか。
これらは食習慣や運動習慣など生活習慣が似通っているためです。子供が小さければ小さいほど、親に依存する関係で親と同じような習慣になるのです。
便秘は遺伝ではありませんが、親と一緒に生活していれば、便秘になりやすい体になってしまうと理解して下さい。
生活習慣が同じなら親子で便秘体質になりやすい!
親と同じような生活習慣や食事習慣なら、親子で便秘気味になってしまう傾向があります。先ほども言いましたが、肉類が多い食習慣だと便秘になりやすい環境で生活していると言えます。
また、親が運動する習慣がなければ子供も運動に対してなかなか積極的になれません。
幼少期から知らず知らずのうちに便秘になる体質になっていきます。家族で食事をするときに自分だけ別メニューと言うのも難しいですね。
そして便秘になってしまうもう一つ要因があります。それは腸内環境です。生まれてくるときに母親の産道を通る過程で母親の細菌が体内に取り込まれ一部が腸内に定着します。
赤ちゃんは胎内にいるときは無菌状態ですが、生まれてくるときに母親が持っている細菌を受け継ぎます。
もし母親の腸内環境がよくない状態で、普段から便秘に苦しんでいることが多いと、生まれて来た時に母親の悪い腸内細菌を受け継いでしまうかもしれません。
食生活以外にも生まれてくるときに便秘体質を引き継いでしまうことがあります。こうした腸内環境バランスの悪いお母さんからの影響が大きいと考えられます。
便秘体質を断ち切る方法はあるの?
便秘体質を断ち切るなら、食習慣や運動習慣と腸内環境の3つを見直して下さいね。根本的に体質を改善することです。
食習慣は野菜類を中心とした食事を心掛けましょう。
継続しなければ意味がありませんから、いきなり食習慣を変えるとかえってストレスになります。
いままで1週間のうち肉類を5日食べていたなら、いきなりゼロにするような極端な事はしない方がいいですよ。
まずは5日から4日に、4日から3日に、3日から2日に徐々に変えていきましょう。
食事以外にも、いままでの習慣を変えるのはかなりのストレスです。無理すれば便秘が治まるどころかひどくなってしまうかもしれません。
肉類を食べないんじゃなく食べるときは野菜も一緒に、それも大目に野菜を食べるようにしましょう。お肉を食べる前に、まずは野菜から食べて次にお肉を食べるようにすると、お肉の摂取量が今までより少なくなります。
少しずつでも減らしながら続けていきましょう。継続していれば、いつのまにか食習慣も自然と変わっていきますよ。
運動習慣を付けましょう。いつもより5分だけ多く歩く
運動習慣ですが、これも極端な事はしない方がいいですよ。長続きしませんからね。まずは歩くことを心掛けて下さい。
よく言われるのが通勤や通学で一駅分歩いてみてはという提案ですが、利用している駅にもよります。また通勤には自家用車を使っていると歩くことはなかなかできませんよね。
まずは、一駅歩く前によく利用する場所へは遠回りしてみて下さい。会社や学校の近くのコンピにを利用するときは最短ルートを歩きますが、ちょっと遠回りして下さい。
自家用車を利用してコンビニに立ち寄るときは、店舗から一番遠いところに駐車して下さい。
歩く癖を付けるようにすれば、動きが軽くなってきます。動きが軽くなると、普段の生活でも運動を意識しなくても、いつもより体が動いています。
まずは意識的にちょっとだけ歩くようにしましょう。
腸内環境を整える
腸内細菌は善玉菌・悪玉菌・日和見菌と言われる細菌で構成されています。
悪玉菌が多くなると腸内環境が乱れ体調にも悪い影響を与えます。ちなみに腸内細菌の理想的な割合は善玉菌20%・悪玉菌10%・日和見菌70%と言われています。
このバランスが崩れると便秘などの症状が現れれます。
まず、腸内環境を整える必要があります。先にあげた食習慣や運動習慣と合わせて改善していきます。ただし時間はかかります。今までの悪い習慣を見直しながら、体にいい習慣を身に着けるのは大変なことです。
生活習慣全体を改善しながら、同時に腸内環境を整える習慣を実行すれば便秘に有効。
善玉菌を増やすことで腸内環境を整えることが出来ます。善玉菌を増やすには乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルトなどを食べたり、発酵食品と言われる納豆や味噌汁などを食べることで少しずつ腸内の善玉菌が増えていきます。
昭和30年代くらいまでの日本の食卓には多くの発酵食品が並び、肉類も少なかったため、腸内環境が悪くなることなどほとんどなったのです。少しずつ食習慣が変わってきたためにこのように便秘に悩む方が多くなってきました。
いまもっとも理想的な食事は昭和50年代の家庭で食べられていた食事です。豊かになり始めて、食卓には和食以外に様々な食べ物が並びました。和食と洋食が半分くらいの、非常に良いバランスでした。
しかし、手軽な調理方法により食材の提供が、家庭の食卓を欧米化し、腸内細菌が必要とする栄養分よりも、悪玉菌が住みやすい環境になってしまったんです。
これにより、日本人の腸内環境バランスは崩れてしまい、便秘が習慣化してしまう人が増えてしまったんです。
腸内環境を整えるには、毎食発酵食品や乳酸菌を含む食事が理想です。運動は比較的習慣化しやすいのですが、食習慣はどうしても好きなものを食べてしまうので、なかなか改善しづらいのが現実です。
そこで、腸内の善玉菌を増やすために乳酸菌サプリを摂取することで、比較的ストレスなく善玉菌を増やして便秘改善を促進してくれます。
全ての習慣を継続するとこが重要です。