痩せにくのは日和見菌が原因!?
太っている人の腸は悪玉菌は非常に多く生息しています。太っている人が食事制限をしてもあかなか痩せないと感じているのは、腸内環境のバランスが太りやすい状態になっているからなんです。
腸内で悪玉菌が増え始めると、日和見菌は悪玉菌の味方をして勢力が変わってきます。これだけなら悪玉菌が増えただけで終わるのですが、この悪玉菌たちの働きが問題なんです。
悪玉菌は食べ物からエネルギーを搾り取れるだけ搾り取ります。これが太る原因なんです。少ししか食べなくても、その少しからエネルギーを搾り取るので痩せないんです。
痩せている人の腸内には善玉菌がたくさん生存しています。このため不要なエネルギーまでが摂取されることがないので太らないのです。
アフリカの子供は腸内は善玉菌だらけ
ある研究で、アフリカの子供とイタリア都市部で生活する子供の腸内細菌叢を比較した研究です。
アフリカの現地の子供たちは、高食物繊維・低エネルギー食の食事が中心。子供たちの腸内細菌叢は「バクロイデス門」が優勢でした。イタリア都市部の子供たちは、低食物繊維・高エネルギーの食事が中心です。イタリアの子供たちの腸内細菌叢は「フィルミクテス門」が優勢でした。
アフリカの子供たちは善玉菌優位で、イタリアの子供たちは悪玉菌優位な状況です。
アフリカの子供たちの腸には、食物繊維から短鎖脂肪酸を合成できる能力の優れた細菌叢が豊富に存在していました。この短鎖脂肪酸は大腸のエネルギーとなるほか、腸の炎症を抑える作用があるんです。
多種多様な種類の細菌から構成されている腸内細菌叢は免疫機能が強化されているので、ガンになりにくいことと、アレルギー性疾患を発症しにくいんです。
昭和30年代くらいまでの日本の食生活と同じような環境です。当時の日本もガンやアレルギー性疾患も非常に少なかったのは、食物繊維で腸内環境が整っていたからではないでしょうか
しっかりと腸内環境を整えれば、痩せやすい体質とアレルギー性疾患もガンの予防にもなります。